完全な不安定という安定した日常blog

完全な不安定という安定した日常を送っています。
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Help-Negation and Suicidal Ideation: The Role of Depression, Anxiety and Hopelessness
Willson, C. J., & Deane, F. P. 2010 Help-Negation and Suicidal Ideation: The Role of Depression, Anxiety and Hopelessness. Journal of Youth and Adolescence, 39(3), 291-305.

要約の日本語訳

help-negationとは行動面では利用可能な援助を拒否・回避すること、また認知面では自己報告による心理的苦痛の症状と援助要請意図の反比例の関係によって表現される。本研究では302名のオーストラリアの大学生を対象に、自殺念慮と友だち・家族・専門的なメンタルヘルス資源への援助要請意図の関連を調査した。調査協力者の77.5%が女性で、年齢は18歳から25歳でそのうち85.4%が21歳以下であった。自殺念慮のレベルが高いほど、友だち・家族・専門的なメンタルヘルスケアへの援助要請意図が低く、そして誰にも援助要請しないという意図が高かった。調整効果は、うつ症状のレベルの高さが、自殺念慮での友だち・家族への援助要請におけるhelp-negation効果を強めることを示した。この結果は、サブクリニカルのレベルであっても、自殺念慮は意思決定段階での認知的な援助要請プロセスを妨害することを示している。また本研究結果は、若者が自殺念慮のレベルやうつ症状が高まった時に援助要請を控えてしまう理由についてのわれわれの理解を向上させることの重要性も示している。自殺念慮とうつ症状の経験が援助を回避する意図を促進しうるということについて認識を高めることで、最初に症状が認識された時のhelp-negation効果が低減するかもしれない。


まだ本文は入手できていないですが、早く本文も読んでみたいです。どのような状況の時にhelp-negation効果が生じるかを明らかにし、心理教育的に情報を提供し、理解を促すことで、help-negationが生じる状況になっても自分でその状態に自覚的になれるのかもしれません。
| massa | help-seeking 援助要請 | 17:39 | comments(0) | - |
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